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応援コラム NEWS

【応援コラム・家庭分野】スマホ決済、中学生はどれくらい使っている?

突然ですがクイズです!
現在、日本のキャッシュレス化はどれくらい進んでいると思いますか?

A 約20%

B 約40%

C 約60%

 

 

 

気になる正解は… B約40%でした!

 

2024年3月29日の経済産業省の発表によると、2023年における日本のキャッシュレス決済比率は39.3%でした。
これまでは現金決済が中心だった日本ですが、2010年代からキャッシュレス決済が広く普及し、キャッシュレス決済額は現在、民間最終消費支出322.4兆円のうち126.7兆円を占めています。
その中でも成長が著しいのは、スマートフォン(スマホ)を用いたコード決済です。日本におけるコード決済は、現在では10.9兆円を占めるほどに普及してきています。

参考:2023年のキャッシュレス決済比率を算出しました(経済産業省)
https://www.meti.go.jp/press/2023/03/20240329006/20240329006.html

日本社会では、偽札の流行が少なく紙幣に対する信頼が厚いほか、店舗における決済が速く正確であることから、以前から現金による決済が主流で、キャッシュレス化は他国と比べてあまり進んでいませんでした。
一方、スマホによる決済は、お釣りのやり取りが不要で、接触せずに決済ができるため、手間が少なく衛生的であるというメリットがあります。

では、今の中学生は、スマホ決済をどれくらい利用しているのでしょうか。

2023年7月に、全国の中学生を対象に実施されたアンケートでは、「自分の自由に使えるお金をスマホ決済サービスでよく使っている」と回答したのは、中学生は2割程度でしたが、高校生は5割弱、スマホ決済は中高生にとって身近なものになりつつあると言えるでしょう。

参考:おこづかいに関する調査(Studyplusトレンド研究所)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000205.000047308.html

手軽で便利なスマホ決済ですが、予算を考えずに使いすぎてしまったり、スマホを紛失して他者に不正利用されたりする場合もあり、利用に当たっては、十分な注意が必要です。中学生のうちに、スマホ決済の基本について身につけておきたいものです。

教育図書が令和7年度から発行する、新しい中学校の教科書『新 技術・家庭 家庭分野 暮らしを創造する』では、「多様化するキャッシュレス決済」として、カードやスマホなどを用いたさまざまな決済方法の特徴や仕組み、メリットとデメリットなどについて紹介しています。

「お小遣いをもらうなら現金とキャッシュレスのどちらがいい? その理由は?」といった質問から、契約の仕組みについて理解を深めてみるのもよいかもしれませんね。

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